このたび、弊社は神戸低侵襲がん医療センター(兵庫県神戸市中央区港島中町8丁目5-1 理事長・院長 藤井正彦)と、弊社が保有する「リキッドバイオプシー」技術の臨床応用に関する覚書を締結いたしました。
2023-02-27
一般的ながん治療の効果判定は、コンピューター断層撮影装置(CT)などの画像診断をもとに、がんの縮小などから効果を判定しています。主な治療が終わってからも治療の効果が続いているか、転移・再発がないか、経過観察をします。
しかし、画像検査ではわからなくても、がん細胞が残ってる可能性が有ります。
「リキッドバイオプシー」による臨床的有用性が証明できれば、これまで不可能であった、見えないがんに対するモニタリングが可能となり、術後補助化学療法の省略や減弱、再発や再燃の早期発見など、最適な医療提供が実現します。
弊社は、血液1滴から「がん関連物資・ヌクレオソーム」を定量的に検出できる技術を世界で初めて開発しました。
2016年7月に「プロテオ®がんリスク検査」を実用化し全国の医療機関で採用されています。
2019年9月には「リキッドバイオプシー」がん有無判定技術が完成いたしました。
弊社のリキッドバイオプシー技術は世界30ヵ国以上の国々で特許の権利化が完了しています。リキッドバイオプシーは診断・治療戦略の観点からがん診療分野で非常に期待されている技術です。
神戸低侵襲がん医療センターは、「小さく見つけてやさしく治す」を基本理念とした、患者さんに低侵襲で最良のがん医療を提供する「低侵襲がん医療」に特化した専門病院です。
2013年4月の開院以来、3万1千人を超えるがん患者さんに「切らずに治す」低侵襲がん医療の提供を続け、2022年4月に10年目を迎えました。
2020年がんの放射線治療実患者数(いい病院2022:週刊朝日MOOK)で1238名となり、兵庫県で1位、関西でも2位の治療実績の医療機関です。
今回の連携締結は、相互に協力し臨床応用の研究成果等を医療現場に円滑に還元すること、また、早期発見・早期治療を行うことを通じて、低侵襲医療の普及による健康増進に貢献することを目的としています。